
31歳ガン漂流
奥山 貴宏(著)
とりあえず、著書のHPでも
オルタナティヴな編集/ライターの終わり無き祝祭
奥山貴宏 「32歳ガン漂流 エヴォリューション」 adrift
正直、わざわざ千円弱出して購入しなくても、ネットでも読めることは読めるんですが、僕は、寝る前に布団の中で睡魔が訪れるまで読書を楽しむ形式をここ数年続けているんで、こっちにしたわけです。
まぁ、ぶっちゃけネットなんかで読んでたら、寝る間も惜しんで嵌ってしまうという危惧を抱いたためでもありますが。
そうは言っても、この本を購入する前にネットで奥山氏のブログをざっと読んだんですが、頭がいいんだなあと思いました。
僕みたいな知能の低いものでも、その情景が想像できるように上手く書かれています。
たんなるお涙頂戴、不幸だぜ俺は!みたいなそこらのクソエッセイじゃないことは確かです。
氏の存在を知ったのは、確か一昨年くらいに、ジャニーズのコンビの額の広いほうがパーソナリティを務めている番組だったと思います。
当初は、何気に「こんな若さで癌かぁ」などと人事のように思ってみてましたが、僕も数年で三十路、しかも親父の家系は3代くらい続いている癌一族というありがたくない遺伝の真っ最中でして、ふとしたとき、癌について詳しく調べてみるか程度に検索かけてたら、氏のブログを見つけた次第で。
見つけた当初は、そのジャニーズの額の広いほうの番組自体は覚えてなく、ブログを読んでるうちに、この人の名前どっかで見たことあるなぁくらいのもんでしたが、再度、氏の名前で検索書けたところ、ジャニーズの額の広いほうの番組に出てた人だということを思い出したわけです。
んで、検索かけたサイトからの記事を見てみると、既に氏が他界していると言う事実を知りました。
確かに肺は他の臓器に比べてリンパ系が発達し、血管系も豊富にあるためリンパ節への転移や血液の流れにのって肺の他の部位や肝臓など他の臓器への転移を起こしやすいらしいです。
その進展の速さなどから、肺がんは全体として「発育速度が速い」、「転移しやすい」、つまり他の臓器のがんに比べて悪性度が高いといえるらしいです。
氏も本で余命2年と宣告されてるようで、実際自分に置き換えたつもりで読んでましたが、とてもじゃないけど耐え切れる強い精神を持ってなかったんで、客観的に寝る前の一読書として読むにいたって、一週間前くらいに完読しました。
患者側から見た病院の内情、思い、考えなど、自分の気持ちをそのまま書かれているため、医療従事者の方から見れば、不快な部分が多々あると思われる文章ですが、患者からの立場から見れば「ああ、そうだなぁ」と言う思いが書き綴られています。
点滴を失敗した看護婦や、インフォームドコンセントが十分に図れていない医師、病院側のずさんな対応。
僕が体験してきた病院と比較すると、この病院はいいほうなんじゃないかなぁと思うんですが、実際自分が死の淵で闘病してるのに、医療のプロは何やってんだって思いも理解できますが、これを実際読んで、氏に関わった医療従事者の人はやるせないおもいだろうなぁって思うのも、言葉は悪いですが面白いです。
それほど、毒舌に書かれています。
まぁ、一番辛いのは氏本人だったでしょうが。
現時点での氏の病態は、胸水の貯留、白血球の減少、放射線治療などの化学療法中。
それでも、ご飯を人並みとはいかないまでも摂取でき、調子がよければお酒も飲める状態。
このまま徐々に、体が蝕まれていくのは想像できるわけだが、それを氏がどのように文章にしていくのかが、不謹慎な話であるが楽しみ。
なんか、簡単に終わらせるはずだったのに、こんなにダラダラ取り留めのない文になってしまいました。
つーか、本当はもっと触れたい部分があったんだけど、キリがないからこれにて終了。
ちょっとでも興味がある人は、氏のブログなりHPを見てみると良いですよ。
それで、面白いと思う人がいれば、一家に一冊買ってもいいのではと思います。
ちなみに、31歳がん漂流を読み終わったんで、次に気が向いたときにでもUpしようとしてる本がこれです。
いかん、嵌ってる。
ただいま睡眠時間減少中。
【小説・エッセイの最新記事】


